コラム

◇成長期（子犬）

成長期には、哺乳期（生後2～3週）・離乳期（生後7～8週）・成長期（生後8週～成犬まで）の3つの期間があります。ドッグフードを食べ始めるのは、離乳期になってからです。ただし、離乳期の子犬の多くはまだお家にやってくる月齢ではないため、ここでは成長期に入ってからの食事について紹介します。

成長期とは、小型犬ならおよそ12ヵ月齢まで、大型犬なら24ヵ月齢までです。成長期は成長するための栄養、健康を維持するための栄養のどちらも摂取しなくてはいけません。子犬用のドッグフードのカロリーが高めなのは、成犬よりも多くの栄養を摂る必要があるためです。特に8㎏未満の小型犬は代謝率が高く、骨や筋肉・その他の組織が急激に成長するので、より多くの栄養を補わなくてはいけません。一方、25㎏以上の大型犬は骨格疾患の危険性があるので、小型犬よりもカルシウムの必要量は少なくなります。

なお、ドッグフードを与えるときは、水かぬるま湯でふやかして、1日数回に分けて与えましょう。お湯は水よりも早くふやかせるメリットがありますが、酵素やタンパク質が破壊される恐れがあるため、ぬるま湯でふやかすようにしてください。

◇維持期（成犬）

維持期に入ると、健康を維持するための栄養のみが必要になるため、成長期よりも必要量は減ります。体重や年齢・性別・去勢や避妊の有無などを考慮して、過不足なくエネルギーを与えてあげましょう。なお、ドッグフードのパックに書かれている目安量は絶対ではありません。愛犬にとって適切な量を見極めてください。

また、維持期になると、ドッグフードをふやかさなくても食べられるようになります。硬いままのドライドッグフードをそのまま与え、別に新鮮な水を用意してあげるとよいでしょう。

◇高齢期（シニア犬）

小型犬の場合は7歳ぐらいから、大型犬の場合は5歳ぐらいから高齢期に差し掛かります。動きが鈍いと感じるようになった、反応が遅くなったというときは老化が始まっているサインです。犬は人間よりも早く成長し、老化も早いです。高齢期の健康状態は若い頃の健康管理が大きく影響するため、成長期からしっかりと健康管理をしてあげてください。

老化とともに運動量・基礎代謝が落ちるため、必要なエネルギー量はさらに少なくなります。同じ量の食事をあげているのに体重が増えてきた……と感じるときは、量を少し減らしてあげましょう。ただし、たんぱく質の必要量はさほど変わりはありません。高品質のたんぱく質を含むドッグフードを与えるのが理想です。また、シニア犬は胃腸に負担がかからないよう、与えるなら消化しやすいドッグフードがおすすめです。

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