コラム

◇総合栄養食

総合栄養食とは、毎日の主要な食事として与えることを目的とし、健康を維持できるように栄養バランスがとれている製品のことです。ペットフード公正取引協議会で認められているフードのみ、総合栄養食と表示ができます。

◇間食

犬へのご褒美やおやつとして与えることを想定して作られたものです。ささみや鹿肉といった様々な肉のジャーキー、あるいはビスケット・ガムなどは、間食に分類されます。間食用のフードは、もともと少量を一時的に与えることを前提としており、栄養よりも犬が好む味つけがされているものが多いです。カロリーも高めなので、犬の体格に合わせて適量を与えるようにしましょう。

◇療法食

獣医師が、犬の疾病の治療をする際、栄養学的なサポートが必要となる場合もあります。療法食は、治療の内容に合わせて栄養成分の量や比率が調整されており、治療を補助する目的で用いられるドッグフードです。基本的に獣医師の指導のもと、食事管理に使用されます。

◇その他の目的食

特定の栄養素・エネルギーの補給や嗜好増進などを目的としているドッグフードです。振りかけるタイプの一般食・副食や、特定のカロリー補給を目的とする栄養補完食・サプリメントなどは、その他の目的食に当てはまります。

◇ドライタイプ

ドッグフードと聞くと、多くの人がイメージするのがドライタイプです。ドライタイプは価格が比較的安く、栄養バランスにも優れています。犬の主食として与えるのに適しているでしょう。

ドライタイプは水分をほとんど含まず、衛生面に配慮して水分量は10％以下に抑えられています。カリカリとしていて噛み応えがあり、顎の強化や綺麗な歯の維持につながるなど、様々な効果が期待できます。

◇ソフトドライ・セミモイストタイプ

ソフトドライタイプのドッグフードの水分量は、25～35％ほどです。ドライタイプと同様に粒状になっていることが多いですが、ドライフードと比べると食感が柔らかく、乾燥していません。犬は乾燥したものよりも水分を含んだものを好むため、嗜好性が高いドッグフードです。また、風味も感じやすいことから、犬が好む傾向にあります。

ただし、ドライタイプよりも栄養価が高く、食べ過ぎると肥満の要因になる可能性もあるので注意が必要です。普段はドライタイプを与え、食いつきが悪いときだけソフトドライタイプを与えるようにするなど、与え方を工夫しましょう。

◇モイストタイプ

モイストタイプのドッグフードは、ウェットタイプとも呼ばれます。含まれている水分量は75%ほどです。モイストタイプは犬が最も好むドッグフードなので、体調がすぐれないときや食欲がないときに与えるとよいでしょう。

ただし、水分が全体の7割以上を占めており、必要な栄養素が不足しがちです。モイストタイプのドッグフードを与える場合は、ドライフードと併用したり食事の量を増やしたりして、必要な栄養素を補うようにしましょう。

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